リンパの種類(リンパ液)


リンパ管の構造がわかったところで、次はその中を流れる「リンパ液」について説明したいと思います。

1 リンパ液の成分

リンパ液は、リンパ管の中を流れており、その成分は毛細血管から出た血漿とほぼ同じで、90%が水分です。

リンパ液の成分は、リンパ球、たんぱく質や脂質等が含まれます。



腸の近くのリンパ液は脂質が多いため、乳白色をしていて、乳糜(にゅうび)ともよばれます。

ブドウ糖、塩類なども含まれ顆粒球、単球などの白血球もあり、古い細胞や老廃物、細菌なども運んでいます。

2 リンパ液の色

火傷などで水ぶくれができ、ガーゼを当てていると、そのガーゼに汁がついていることがあります。

黄色がかった透明な液体ですが、それがリンパ液です。

無色あるいは色が薄いため、「白い血」と呼ばれていました。

古くから理髪店の店頭でくるくる回る赤・青・白の三色の看板は「動脈血」「静脈血」「包帯」を表すとされていますが、別の見解では「白はリンパを表しているのではないか」と言われています。

リンパ液は血管からしみ出たものだとご説明しましたが、血液の色は赤なのに、どうしてリンパ液は黄色がかった透明なのでしょうか?

そもそも血液が赤いのh、赤血球に含まれるヘム鉄と呼ばれる色素が赤いためです。

赤血球などの血球を取り除いてしまうと、血液のほとんどは水分と黄色いビルビリンという成分なのです。



3 リンパ液の役割

リンパ液はリンパ管を流れています。

リンパ管は全身に張り巡らされていて、内臓や皮膚にも網の目状に広がっています。

リンパ液の役割は、

老廃物の回収と排泄をしたり、

外部から異物をが入ってきたときに、ウイルスや細菌を退治したり、

ウイルスなどへの抗体を作る

など、身体の免疫機能を司る重要な役割を担っています。


ンパ管の途中には、リンパ節と呼ばれる「ろ過装置」があります。

リンパ液の中を流れている細菌や異物を食作用によって処理する役目があり、リンパ節が腫れて痛い場合は、免疫が働いて戦ってくれている証拠なのですよ。

脇の下のリンパ節、首のリンパ節、そけい部のリンパ節では、骨髄で作られたリンパ球の一部が成熟しています。

また、リンパ液の中には少し特殊なものがあります。

そのリンパ液については次回にご紹介いたします。

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